父、逝く



 意識を失って、植物状態から五日目で昨夕、5時27分に父が亡くなりました。

 昨日の午後は心拍数が30切り、これだと夜中かな?と思った。
モニターを見てたら、突然に心拍がなくなって、ほんとに、え?ってくらいにあっけなく亡くなった。

 病室前のモニターで見てた看護師さんらが4人、すぐに入って来られ、死亡確認を慣れた風に始める。

 弟と母の姉宅に電話する。
弟は午後に一旦休んでもらおうと、家に帰してたので、すぐに電話した。
「落ちついておいでや。お父さん亡くなったから」と伝えると「亡くなった!?」と驚いた様子。
電話に出た叔父は最後に「逝きましたか~・・」と伯母に言ったのが聞こえた。

 昼、看護師に歯を磨いてもらった時(点滴状態でも歯を磨いてくれる)に、「頑張ってはりますね~。みんなで話してたんですよ。ほんま頑張ってはるって」と言われて、あんまりにも粘ってるんで、恥ずかしかったけど。
そんなに世を去るのが未練なのかと。
 午後に母と「家に帰りたいんとちゃうか。」と話したら、夕方に息を引き取ったわけで・・。

 母が言うに、土曜に死んでも役所は閉まってるし・弟が休みを三日取れたのが昨日だったし、ちゃんとタイミング合わせて段取り良いようにしてから亡くなってくれたんや・と。
それまで待ってから死んでくれたのだと思います。
 なかなか死ななかったのは、残る我々が不慣れだし、安心して逝けなかったんだと思う。

 葬儀屋のリストアップされた紙を病院から渡され、車の手配をしてくさだいと言われる。
適当に電話した葬儀屋で、すぐに迎えに来てもらう。
自宅では行わないと伝え、とりあえず遺体を安置してもらい、線香をあげる。
その場で見積もりをしてもらい、通夜と葬儀の段取りの説明など受ける。

 今日、通夜、明日葬儀。
家族だけで行うのは母と父が人を呼ぶのを嫌がるので。

 病院で車を待つ間に顔を見て触ったりしてた。
怒ってるでも笑ってでもなく見える、いつもの父らしい顔。
ちょっと唇に何か塗ってもらってて、静かな表情の顔でした。

 ドラマみたいなかっこ良いことしない家族なので、遺体の横にいても、みんな感傷的なことは言わない。
弟は座って黙ってる。
母はうなだれてる。

 が、母、最初に入院した時みたいに取り乱したり、鬱になったりはしてない。
今朝も元気にこれからの段取りしてるのは救い。
お金の話が多いけど、お棺に入れたげるものはこれとこれと・とせっせと選んでいる。

 やっぱり、母、弟、自分が覚悟して準備出来るまで、チューブの刺さった苦しい状態で我慢して、待っててくれたんだと思います。
 「ありがとう」と言うべきだけど、我が家は誰もそういうかっこいいセリフ、面と向かって言わないのよね・・




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